株式会社EVMEL / 映像制作

「ひまもりちゃん」WEBプロモーション動画プロポーズ今昔篇 ── 構成案

商材 ひまもりちゃん(ソーラー遠隔監視システム) 企画・製造 国分プレス工業株式会社  60秒 画角 16:9(昭和パートのみ4:3) 2026年7月30日

1. 企画の核

いただいた企画書の狙い ──「便利になった今、まさか監視システムにフォーカスが当たるとは思わない」── を軸に、そのまま撮影・制作できる形へ落とし込みました。

同じ役者、同じアングル、同じ停電を二度見せる。
違いはただ一つ、
「ひまもりちゃんが立っているかどうか」だけ。

商品説明を一切せずに、商品の価値だけが残る構造にしています。前半(昭和)と後半(令和)は完全な対になっており、前半で「見えない」を体験させたあと、後半の同じ瞬間で「見える」を返します。

CONCEPT
停電しても、
灯りは消えない。
「電源不要・工事不要」を言葉でなく画で見せる
STRUCTURE
昭和 26秒
令和 23秒
商品 10秒
前半後半が完全な対(同アングルの反復)
PAYOFF
最後に
キャラクター登場
商品名・社名・次回予告はここで一気に回収

2. 初稿映像(60秒・全16カット)

構成案に沿って、実際に60秒の映像を制作しました。ナレーション・セリフ・テロップ・整音まで入っています。音が出ます。

「ひまもりちゃん」プロポーズ今昔篇 / 60秒 / 16:9(昭和パートのみ4:3)
※ この画面は確認用に720pへ軽量化したものです。納品は 1920×1080 のフルHDです。

見どころ

3. ルック検証(着手前)

制作に入る前に、「同じ場所・同じアングルで、時代だけが変わる」が画として成立するかを、基準となるカット(S3・R1)で検証しました。この2枚がそのまま本編の土台になっています。

昭和パート 基準アングル:夜の港に停まったクーペと二人
S3|昭和パート 4:3/ブラウン管風。走査線・粒状感・彩度落ち・低ダイナミックレンジ。リトラクタブルヘッドライトのクーペ、鉄柵、濡れたアスファルト。
令和パート 基準アングル:同じ港、現代の車、右にひまもりちゃん
R1|令和パート 16:9/クリア。同じ岸壁・同じ鉄柵・同じ対岸のスカイライン。画面右にひまもりちゃんが消灯状態で立っています。

検証結果

4. 絵コンテ/カット表(全16カット・60秒)

CUT音(N=ナレーション/S=セリフ)テロップ
【昭和パート】4:3(左右黒帯)/ブラウン管風・走査線・色にじみ・彩度低め・フィルムグレイン
S10:00–0:04 夜の海沿いの国道。昭和のスペシャルティクーペが走り抜ける。ローアングル、テールランプが尾を引く。 環境音のみ(エンジン・風)
S20:04–0:08 車内。緑に光るアナログ計器。カセットをデッキに押し込む男性の手。助手席の女性が笑う。 カセットのカチッ音 → 音楽が流れ出す
S30:08–0:12 【基準アングル】港の岸壁に停車。二人が車を降りる。対岸に街の灯り。R1と完全同一構図 波音
S40:12–0:16 男性が上着から指輪ケースを取り出し、差し出す。女性の表情が動く。
S50:16–0:19 その瞬間、対岸の街の灯りが一斉に消える。画面が暗転に近づく。 S(女)「あら、停電…!」
S60:19–0:23 暗闇に沈む二人のシルエット。指輪ケースの中身は見えない。女性が手元をのぞき込む。 S(女)「で、何かしら?…暗くて、よく見えない…」
S70:23–0:26 暗いままの引き画。ゆっくりフェード。 N「あの頃、夜の闇は、今より少し不便でした。」
【転換】0:26–0:27 左右の黒帯が開いて 4:3 → 16:9 へ。走査線ノイズが晴れ、彩度が戻る(1秒)
【令和パート】16:9/クリア・高彩度・シネマティック
R10:27–0:31 【S3と同一構図】同じ港。現代のクーペ。同じ二人が降りる。遊歩道脇にひまもりちゃんが1本、見守り灯としてすでに点灯した状態で立っている(風景の一部。ここでは気づかせない)。 波音
R20:31–0:35 【S4と同一構図】男性が片膝をつき、指輪ケースを差し出す。
R30:35–0:38 【S5と同一構図】対岸の街の灯りが一斉に消える。同じ停電。ひまもりちゃんの灯りだけが、何も変わらずに点いたまま残る。 ブツッという停電音
R40:38–0:42 暗くなったことで、消えずに残った灯りの輪が浮かび上がる。二人だけがその中にいる。ローアングルで支柱とソーラーパネルをシルエットで見せる。
R50:42–0:46 寄り。光を受けて指輪が眩く光る。女性の微笑み。ゆっくりドリーイン。 N「停電の夜も、二人の時間は、途切れない。」
R60:46–0:50 大引き。真っ暗な街の中で、ひまもりちゃんの灯りだけが二人を照らしている。 N「太陽の力で、二人の未来を照らす。」
【商品パート】16:9/明るく・実用的に。ここで初めて商品名を出す
P10:50–0:54 製品のヒーローショット。ソーラーパネル・カメラ・ストロボ・スタンドがきれいに見える。ここでキャラクター「ひまもりちゃん」が登場して指をさす。 N「ひまもりちゃん。」ひまもりちゃん/太陽の力で、いつでも見守る。
P20:54–0:57 3つの要点を並べたカード。ソーラー+大容量バッテリー/工具いらず・置くだけ/検知して録画・お知らせ。 N「電源、不要。工事も、不要。」電源不要/工事不要/スマホに通知
P30:57–1:00 クロージングカード。「あなたの現場に、見守りを。」+ 国分プレス工業株式会社 + URL。右下に次回予告。 N「国分プレス工業。」あなたの現場に、見守りを。/国分プレス工業株式会社/kokubun-press.co.jp/次回「害獣篇」

5. いただいた企画書からの変更点と、その理由

① 車を実車名で指定しない ── 権利上のリスク回避のため

企画書では「初代または2代目プレリュード」「新型プレリュード」とご指定いただいていますが、自動車メーカーの許諾なく実車を特定できる形で広告に使用することは、商標・意匠上のリスクがあります。

そこで「昭和のスペシャルティクーペ/令和のスタイリッシュなクーペ」という架空の車で制作することをご提案します。リトラクタブルヘッドライト・低いノーズといった「時代の記号」は残しますので、狙い(時代の対比)は損なわれません。ナンバープレートも架空のものにします。

※ ルック検証の段階でも、放っておくと既存車種に酷似した造形が出てきました。本番では意図的に外して制作します。ご確認ください

② 「ひまもり君」→「ひまもりちゃん」に統一

企画書の現代パートは「ひまもり君」と表記されていますが、カタログの商品名・キャラクターは「ひまもりちゃん」(ひまわりの女の子)です。本構成案では「ひまもりちゃん」に統一しています。ご確認ください

③ 「なぜ港にひまもりちゃんが立っているのか」を成立させる

ひまもりちゃんの本来の用途は農業・現場・防犯であり、港の岸壁に立っている必然性は本来ありません。ここが弱いと視聴者に「ご都合主義」と読まれ、企画の狙い(自然にフォーカスが移る)が崩れてしまいます。

そこでロケーションを「遊歩道が整備された港湾公園」と設定し、防犯灯・見守り灯として当たり前に設置されている状態で置きました。カタログの用途「夜間の見守り」「暗い夜道でも安心して通れる」にそのまま合致するため、演出がそのまま商品説明にもなります。

④ 商品パート(P1–P3・末尾10秒)を新設

いただいた企画書は令和パートのナレーションで終わっています。WEBプロモーションとして着地させるには商品の顔・用途・社名・URLが必要なため、末尾に10秒を追加しました。余白の手書きメモ「ひまもりちゃん最後登場/国分プレス/次回動画PR」はここで回収しています。

⑤ 女性のセリフを2カットに分割

「あら、停電…! で、何かしら?…暗くてよく見えない…」を1カットで喋りきると尺が持ちません。停電の瞬間(S5)暗闇で手元が見えない(S6)に分割し、S6を「見えない」ことの絵にしました。ここが令和パートR4「見える」の対になります。

6. 制作体制

EVMELでは、企画・絵コンテから映像生成・ナレーション・テロップ・整音・書き出しまでを一貫して内製しています。ロケ・キャスティング・機材を伴わないため、ロケ地や天候・季節の制約を受けず、修正のサイクルが速いことが特長です。

本案のように「同じ場所・同じアングルで時代だけを変える」「停電の瞬間だけ照明が残る」といった、実写では手配コストが跳ね上がる画も、企画意図どおりに作り込めます。自社のプロモーション映像でも同じ体制で制作しています。

7. ご確認・ご手配をお願いしたい事項

  1. 車の扱い(変更点①)。架空車で進めてよいか。実車をご指定の場合は、メーカー許諾の確認が必要になります。
  2. 「ひまもりちゃん」表記への統一(変更点②)でよろしいか。
  3. キャラクター「ひまもりちゃん」の公式イラストデータ(透過PNG・できれば複数ポーズ)。カタログ紙面からの再現では必ず似て非なるものになってしまいます。ご用意が難しい場合は、キャラクターを出さずロゴのみで着地させる案に切り替えます。
  4. 製品の実写素材(ヒーローショット・設置事例)。商品パートは実機写真を使うのが最も説得力があります。とくに折りたたみスタンドの可搬型である点は「工事不要」の裏づけになるため、実機の形状が分かる写真をいただきたいです。
  5. 国分プレス工業様のロゴデータ(ベクター形式)。
  6. 企画書の原本データと p.1・p.2。今回はp.3のみを拝見しています。
  7. 納品形式・掲載先。16:9/1920×1080/MP4 を想定しています。SNS用の縦型(9:16)が必要かどうか、掲載先(自社サイト・YouTube・SNS)をお知らせください。
  8. BGMの手配区分。昭和パートのカセット音楽が演出上効きますので、権利フリー音源をEVMEL側で手配するか、ご支給いただくかをご相談させてください。

8. 進め方

  1. 基準アングル(S3・R1)でルック検証 完了
  2. 全16カットの制作 → ナレーション → 編集・整音 → 初稿(60秒) 完了・上記2章
  3. いまここ:初稿のご確認と、7章のご手配(キャラクターの公式イラスト・製品の実写素材・ロゴ)
  4. いただいた素材で差し替え(キャラクター登場カット・製品カット・ロゴ)+ BGM・効果音の追加
  5. ご修正 → 最終稿 → 納品(1920×1080 MP4)
本資料について
掲載の映像は初稿であり、完成版ではありません。登場する車両・人物・設備はいずれも実在のものではなく、映像中の機材の形状も実際の「ひまもりちゃん」とは異なります(実機素材をいただき次第、差し替えます)。キャラクターはカタログ紙面の写真から切り抜いたもののため解像度が不足しています(公式データをいただき次第、差し替えます)。ナレーションは仮の合成音声、BGM・効果音は未挿入です。ナレーション文言、秒数配分、カットの取捨は今後の調整対象です。
本資料の内容は関係者限りでのお取り扱いをお願いいたします。